2010年12月11日
あり、あり、ありがとう~♪
先日、小学校に読み語りに行った時、ちょっと楽しくて嬉しい事がありました♪
その日、私の担当は二年生。
絵本は、「ごめんね ともだち」でした。

しかし、ある日のこと、ダーツをやっていてキツネは連戦連勝します。悔しくて仕方ないオオカミは今度はけん玉で勝負しますが、やはりキツネが勝ちます。それではオオカミが得意とするトランプで勝負…でもまたまたキツネに負けてしまいました。頭に来たオオカミはキツネがズルをしていると言ってしまい、ふたりはケンカしてしまいます。
「いんちきは、この うちから でていけ!」とばかり、オオカミはどしゃぶりの雨の中をキツネを追い出します。こうなると、キツネだって黙っていません。どしゃぶりの雨の中でオオカミに精いっぱいの悪口を言って、帰っていきました。
ところが、すぐにオオカミは後悔の念にかられます。言い過ぎた…と。
そして翌日、オオカミはキツネに「ごめんね」と謝ろうと心に決めて、出かけました。途中、キツネと出会うのですが、「ごめんね」と言えません。
そして次の日、キツネも気になってはらっぱに出かけ、オオカミに出会いますが、やっぱり「ごめんね」と言えません。そして3日め、ふたりはいつも一緒に遊んでいた大きな木の場所で木を挟んで背中合わせで、お互いに「ごめんね」という気持ちを抱いていました。でも、やっぱりなかなか素直に「ごめんね」と言えません。
そしてキツネはとうとう耐えきれずに涙を流します。その涙がたまたま地面にいたアリの上にポトリと落ちます。小さなアリはずぶぬれになってしまいます。キツネは慌ててアリに「ごめんなさい」と謝ります。その途端、オオカミがこらえきれずにキツネを抱きしめて、「ごめんはこっちだ」と、一気にふたりは仲直りします。そして今まで通り、ふたりは仲直りしてブランコに乗りながら、へんな歌を歌っているシーンで終ります。
そのへんな歌のシーンになった時、私は即興で歌ったんです。
最後の歌詞は、「あり、あり、ありがとう~♪」だったので、ちょっと変なコードの終わり方でネ。
読み語りが終わって、廊下に出ましたら、お隣りの教室はまだ終わってませんでしたから、しばらく廊下で待ってました。
そうしたら、私が読み語りをした教室から、子どもたちの楽しそうな歌声が聞こえてきたんです。
ありっ、ありっ、ありがっとう~~♪ ありっ、ありっ、ありがっとう~♪ って、さっき私が歌った通りのメロディーでネ

ある子は トイレに走りながら、やっぱり ありっ、ありっ、あっりがっと~♪ って歌ってて、私と目が合うと はにかんで歌いやめちゃったんですけど

担任の先生も、私もさっきからずっと あのメロディーが頭の中を流れてるんですよ~
と仰ってましたし。

絵本を読むだけだったら、その文章までは覚えててくれないと思うんですけど、歌だと一瞬にして覚えて、こうして同じように歌ってくれるんですから、歌って なんてスゴイんでしょ!