2008年07月09日

薔薇のように笑う人

うちの合唱団の方が入院されたので、お顔を見に行ってきました。
もともと 太陽のように明るい方なのですが、入院中であっても、少しも変わらぬ笑顔で迎えてくださいました。

私は この方(以下「Yさん」とします)が 大好きなのです。
いつも変わらず 誰にでも優しくて、その笑い声といったら、小さなバラの蕾が一斉に花を開いたような華やかで素敵な笑い声の持ち主だからです。
彼女が笑うと、まわりの人は みなつられて笑ってしまうんです。
素敵でしょう。

お隣のベッドには おばあちゃんが寝てらっしゃいました。
妹と一緒に行ったので、我々三人で楽しくおしゃべりしていましたら、そのおばあちゃんが「食べんね」と巨峰のパックを差し出されたのです。
有り難く受け取っていただきますと、そのおばあちゃんは 自分もどっかりとベッドに腰掛けられたのでした。
Yさんは、おばあさんの肩を優しく抱いて「かたりたかと(加わりたいの)?」と笑いながら話しかけられますと、おばあさんは 大きくうなずいて「かたりたか!」

Yさんはお年寄りの介護の仕事をなさっていますので、お年寄りの扱いには慣れてらっしゃるのですが、それにしても、その肩を抱いて話しかける仕草のなんて慈愛に満ちていることか。。。
彼女の優しさをあらためて垣間見た瞬間でした。

昨日は、同室だった一人のおばあさんが退院されたんだそうです。
そのおばあさんは歌が大好きだとおっしゃったので、退院される前の病室で、Yさんは一緒に沢山の歌を歌ってあげたんですって♪
病室におばあさん達の歌声が響き渡るなんて・・・考えただけでも素敵な事じゃないですかicon12
お話を聞いてるだけで 私まで幸せな気持ちになってきました。

Yさんのお仕事柄・・・というよりも、彼女の天性の明るさや温かさは、自然とおばあさん達の心を溶きほぐしていく様子が目に見えるようです。

そして、彼女のベッドの枕元には、みすゞさんの詩集が二冊置かれていました。彼女も 昨年でしたか、職場で仙崎に行かれ、みすゞ記念館でその詩集を買われたのでした。

みすゞさんの詩集を読んでいるから穏やかでいられるのです。とYさんは言われました。

それから、ひとしきり、金子みすゞ談義に花が咲き、明後日から私も仙崎にお勉強に行ってきますよ。みすゞさんの本を買ってきますからね。
そう言って、私は病室を後にしました。

お見舞いに行って、こんなに爽やかな気持ちで帰ったのは初めてでした。
私の方が 逆に励まされて 元気をもらった感じです。

私はこんなに素晴らしい人と一緒に過ごさせていただいていたのだなぁ。。。と、感謝せずにはいられませんでした。そして、一日も早く退院されることを 心から祈りました。



今日のおやつ・・・おばあさんが下さった巨峰です♪
薔薇のように笑う人

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Posted by chil-chil  at 22:12 │Comments(1)想い

この記事へのコメント
Yさんの人柄がよく現れたシーンですね。
私も彼女の笑顔には何度も癒されました。
早くお元気になられることを心から祈っています
Posted by Oや at 2008年07月09日 23:06
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