2011年02月12日
わたしのいもうと
代引で四千円近くもする楽譜が届きました。
ずいぶん高いなぁ。。。何頼んでたっけ~~?と開いてみましたら・・・おおっ、忘れた頃に、この楽譜



ずいぶん高いなぁ。。。何頼んでたっけ~~?と開いてみましたら・・・おおっ、忘れた頃に、この楽譜

25のお話を語り調の歌曲として作られたものが入ってます。
歌ってみたい語り歌曲が数曲あり、数ヶ月前に注文してたのがやっと届いたのでした。
なかなか手に入らない貴重品です

まず歌ってみたいと思ってるのが「わたしのいもうと」です。
松谷みよ子さんの絵本「わたしのいもうと」はご存じの方も多いと思いますが、そのものです。
いじめを題材とした学習教材としても良く使われている本ですね。

この子は、わたしの妹。
向こうを向いたまま
ふりむいてくれないのです。
妹の話、聞いて下さい。
今から7年前、
わたしたちはこの町に引っ越してきました。
トラックに乗せてもらって
ふざけたりはしゃいだり、
アイスキャンディーをなめたりしながら。
妹は小学校4年生でした。
けれど転校した学校で、
あのおそろしいいじめが始まりました。
言葉がおかしいと笑われ、
とびばこができないといじめられ、
クラスのはじさらしとののしられ、
「くさいブタ」と言われ。
ちっともきたない子じゃないのに、
妹が給食を配ると
受け取ってくれないと言うのです。
とうとうだれひとり口をきいてくれなくなりました。
一月たち、二月たち、遠足に行ったときも
妹はひとりぼっちでした。
やがて妹は学校へ行かなくなりました。
ご飯も食べず、口もきかず、
妹はだまってどこかを見つめ、
お医者さんの手もふりはらうのです。
でもその時、
妹の体につけられたあざが、
たくさんあるのがわかったのです。
妹はやせおとろえて
このままでは命がもたないと言われました。
かあさんが必死でかたく結んだくちびるにスープを流しこみ、
だきしめて、だきしめて、
いっしょにねむり、
子守歌を歌って、
ようやく妹は
命を取りとめました。
そして毎日がゆっくり流れ、
いじめた子たちは中学生になって
セーラー服で通います。
ふざけっこしながら、
かばんをふりまわしながら。
でも妹はずっと部屋にとじこもって、
本も読みません。
レコードもききません。
だまってどこかを見ているのです。
ふり向いてもくれないのです。
そしてまた年月がたち、
妹をいじめた子たちは、高校生
まどの外を通っていきます。
笑いながら、おしゃべりしながら・・・
このごろ妹は折り紙を折るようになりました。
赤いつる青いつる白いつる
つるにうずまって
でもやっぱりふりむいてはくれないのです。
かあさんは泣きながら
となりの部屋で つるを折ります。
つるを折っていると
あの子の心がわかるような気がするの・・・
ああ私の家はつるの家
わたしは野原を歩きます。
草原にすわると いつの間にか
わたしもつるを折っているのです。
ある日妹はひっそりと死にました。
つるを手のひらにすくって
花といっしょに入れました。
向こうを向いたまま
ふりむいてくれないのです。
妹の話、聞いて下さい。
今から7年前、
わたしたちはこの町に引っ越してきました。
トラックに乗せてもらって
ふざけたりはしゃいだり、
アイスキャンディーをなめたりしながら。
妹は小学校4年生でした。
けれど転校した学校で、
あのおそろしいいじめが始まりました。
言葉がおかしいと笑われ、
とびばこができないといじめられ、
クラスのはじさらしとののしられ、
「くさいブタ」と言われ。
ちっともきたない子じゃないのに、
妹が給食を配ると
受け取ってくれないと言うのです。
とうとうだれひとり口をきいてくれなくなりました。
一月たち、二月たち、遠足に行ったときも
妹はひとりぼっちでした。
やがて妹は学校へ行かなくなりました。
ご飯も食べず、口もきかず、
妹はだまってどこかを見つめ、
お医者さんの手もふりはらうのです。
でもその時、
妹の体につけられたあざが、
たくさんあるのがわかったのです。
妹はやせおとろえて
このままでは命がもたないと言われました。
かあさんが必死でかたく結んだくちびるにスープを流しこみ、
だきしめて、だきしめて、
いっしょにねむり、
子守歌を歌って、
ようやく妹は
命を取りとめました。
そして毎日がゆっくり流れ、
いじめた子たちは中学生になって
セーラー服で通います。
ふざけっこしながら、
かばんをふりまわしながら。
でも妹はずっと部屋にとじこもって、
本も読みません。
レコードもききません。
だまってどこかを見ているのです。
ふり向いてもくれないのです。
そしてまた年月がたち、
妹をいじめた子たちは、高校生
まどの外を通っていきます。
笑いながら、おしゃべりしながら・・・
このごろ妹は折り紙を折るようになりました。
赤いつる青いつる白いつる
つるにうずまって
でもやっぱりふりむいてはくれないのです。
かあさんは泣きながら
となりの部屋で つるを折ります。
つるを折っていると
あの子の心がわかるような気がするの・・・
ああ私の家はつるの家
わたしは野原を歩きます。
草原にすわると いつの間にか
わたしもつるを折っているのです。
ある日妹はひっそりと死にました。
つるを手のひらにすくって
花といっしょに入れました。
妹の話はこれだけです。
わたしをいじめたひとたちは もうわたしを わすれてしまったでしょうね。
あそびたかったのに べんきょうしたかったのに。
これは単に「悲しいお話」ではありません。
最後の「わたしをいじめたひとたちは もうわたしをわすれてしまったでしょうね。あそびたかったのに、べんきょうしたかったのに」という妹の遺言ともいえる言葉に胸が苦しくなります。
言葉がおかしいから、跳び箱ができないから・・・いじめた方はすぐに忘れてしまうような些細な理由で差別された事が、不登校・・・そして死にまで追いやるような事に繋がっていくのです。
そんなことによって、生きる力を失ってしまった「妹」は弱い子だったのでしょうか?
よく「いじめられた側にも問題がある」と言われますが本当にそうでしょうか?
続きはまた書きます。
涙が出てきますね
人の傷みのわからない子ども達…
大人も…
そういう人達が増えてきたように思います。
かなしいことですが…
読んで下さってありがとうございます。
これは実話なのです。
子どもだけではなく大人の世界でもあるんでしょうね・・・。
読み聞かせの時は、声がつまって読めない事がありました。
歌えないかもです。