2008年12月01日
自分が自分じゃない
「みんなちがってみんないい」という言葉は「あなたはあなたのままで良いんだよ」という事ですが、それが きちんと心に届くためには どう話せば良いのでしょうか。。。
昨日、ある中学生の女の子が「自分が自分じゃない」と言いました。
みんなの人気者でいるためには、いつも明るく、そしてちょっとひょうきんで、勉強も少し出来ないくらいがちょうど良くて。。。そんな風に演じながら学校生活を送っているうちに、苦しくてたまらなくなった。
一日の学校生活を終えて、途中までお友達と一緒に帰り、1人になった途端、何故だか分からないけれど、涙が溢れてしかたがない。
学校でも、お友達といつも一緒で楽しいようだけれど、例えば、トイレに行って1人になった時、何故だか分からないけれど、涙が出る。
小学校高学年の頃からそんな毎日を送り、中学生になってもまた そんな自分を演じてきて、とうとう、彼女は学校に行けなくなりました。
行けなくなってから、もう一年になろうとしています。
でも、私のところには週に一度、欠かさずに来てくれます。
たったの30分ですが、好きな音楽を楽しんで帰ります。
そして、私は、この一年間、彼女の心にある重くて黒いものに できるだけ触れないようにしてきました。
一週間に一度の30分間を楽しみにしているのだから、その時間、辛いことを忘れて音楽に浸って欲しいという気持ちがあったからでした。
同時に、触れてはいけない気がしたからでもあります。
いつかきっと 心のうちを話してくれる・・・そう思って待っていました。
でも、その時は なかなか来なかったのです。
昨日、彼女とのある会話を切っ掛けに、私は切り出してみました。
始めのうち、彼女は私の言葉を黙って聞いていましたが、スーッとひとすじの涙がこぼれたと思ったら、ホロホロホロと とめどなく溢れ始めました。
「こんなの本当の私じゃない」という思いを抱えながらも、演じる事は絶対に止められないのだと言います。
そうでなければ、友達から人気は得られない。
天然っぽいキャラは作られたものだったのに、最近では、それが自然に出てくるようになってしまい、それが自分では耐えられない。でも このままでいくしかない。
私は一体どこに行ってしまったの?どこへ行くの?どうしたらいいの?
そう言って ただただホロホロと涙をこぼすのです。
先生にこんな事話して、私は同情してもらおうとしてるのかもしれない。それもいや。 泣きながらそう言いました。
私はね、貴女が3歳の頃から ずっと見てきたよ。 どんな素敵な大人になるのか楽しみに見ている。これからもそうよ。 幸せな大人の女性になって欲しいと いつも願っているよ。
これは同情かな?愛情だよ。 先生は 貴女を愛しているよ。
そして、「あなたはあなたのままでいいの」だという事を、「あなたは1人じゃないんだ」という事を、私なりの言葉で話しました。
でも、先生の言葉として聞いてはくれたけれど、彼女の心に届いたかどうかはわかりません。
その後、ずっと二人で話しました。
私よりもずっと大きくなった彼女の手や足を撫でながら、泣きながら、話をしました。
みすゞさんの「みんなちがってみんないい」を 言葉で説明するのは簡単ですが、傷ついた心を癒すだけの力を持った言葉を発するのは とても難しいことです。
言葉だけで癒されるくらいの辛さならば、とっくに学校に行ってますよね。。。
私、今年中には 絶対に学校に行くっちゃん。決めてるとさ。
そんな風にきっぱりと言い切る彼女の心が痛々しくて、胸がしめつけられました。
だって、その言葉は、もう何ヶ月も前から、何度も聞いてますから。。。

昨日、ある中学生の女の子が「自分が自分じゃない」と言いました。
みんなの人気者でいるためには、いつも明るく、そしてちょっとひょうきんで、勉強も少し出来ないくらいがちょうど良くて。。。そんな風に演じながら学校生活を送っているうちに、苦しくてたまらなくなった。
一日の学校生活を終えて、途中までお友達と一緒に帰り、1人になった途端、何故だか分からないけれど、涙が溢れてしかたがない。
学校でも、お友達といつも一緒で楽しいようだけれど、例えば、トイレに行って1人になった時、何故だか分からないけれど、涙が出る。
小学校高学年の頃からそんな毎日を送り、中学生になってもまた そんな自分を演じてきて、とうとう、彼女は学校に行けなくなりました。
行けなくなってから、もう一年になろうとしています。
でも、私のところには週に一度、欠かさずに来てくれます。
たったの30分ですが、好きな音楽を楽しんで帰ります。
そして、私は、この一年間、彼女の心にある重くて黒いものに できるだけ触れないようにしてきました。
一週間に一度の30分間を楽しみにしているのだから、その時間、辛いことを忘れて音楽に浸って欲しいという気持ちがあったからでした。
同時に、触れてはいけない気がしたからでもあります。
いつかきっと 心のうちを話してくれる・・・そう思って待っていました。
でも、その時は なかなか来なかったのです。
昨日、彼女とのある会話を切っ掛けに、私は切り出してみました。
始めのうち、彼女は私の言葉を黙って聞いていましたが、スーッとひとすじの涙がこぼれたと思ったら、ホロホロホロと とめどなく溢れ始めました。
「こんなの本当の私じゃない」という思いを抱えながらも、演じる事は絶対に止められないのだと言います。
そうでなければ、友達から人気は得られない。
天然っぽいキャラは作られたものだったのに、最近では、それが自然に出てくるようになってしまい、それが自分では耐えられない。でも このままでいくしかない。
私は一体どこに行ってしまったの?どこへ行くの?どうしたらいいの?
そう言って ただただホロホロと涙をこぼすのです。
先生にこんな事話して、私は同情してもらおうとしてるのかもしれない。それもいや。 泣きながらそう言いました。
私はね、貴女が3歳の頃から ずっと見てきたよ。 どんな素敵な大人になるのか楽しみに見ている。これからもそうよ。 幸せな大人の女性になって欲しいと いつも願っているよ。
これは同情かな?愛情だよ。 先生は 貴女を愛しているよ。
そして、「あなたはあなたのままでいいの」だという事を、「あなたは1人じゃないんだ」という事を、私なりの言葉で話しました。
でも、先生の言葉として聞いてはくれたけれど、彼女の心に届いたかどうかはわかりません。
その後、ずっと二人で話しました。
私よりもずっと大きくなった彼女の手や足を撫でながら、泣きながら、話をしました。
みすゞさんの「みんなちがってみんないい」を 言葉で説明するのは簡単ですが、傷ついた心を癒すだけの力を持った言葉を発するのは とても難しいことです。
言葉だけで癒されるくらいの辛さならば、とっくに学校に行ってますよね。。。
私、今年中には 絶対に学校に行くっちゃん。決めてるとさ。
そんな風にきっぱりと言い切る彼女の心が痛々しくて、胸がしめつけられました。
だって、その言葉は、もう何ヶ月も前から、何度も聞いてますから。。。
