2008年06月16日
さびしいとき
「さびしいとき」という金子みすゞさんの詩があります。
私がさびしいときに、よその人は知らないの。
私がさびしいときに、お友だちは笑うの。
私がさびしいときに、お母さんはやさしいの。
私がさびしいときに、仏さまはさびしいの。
この詩を書いた時のみすゞさんの気持ちを想像してみました。
みすゞさんは このとき、とてつもなく寂しい気持ちで 家の中に一人 ぽつんと座っていたかもしれません。
みすずさんの寂しさは、他人には気がついてさえもらえません。
隣のおばさんも、学校の先生も、気がつかない。
お友達はどうでしょうか。
みすゞさんが「寂しいの」と自分の気持ちを話せば、もしかしたら分かってくれるかもしれない。
でも話さなければ分からない。それは仕方のないこと。
みすゞさんが一人ぽつんと寂しい思いを抱えていても、お友達は楽しく笑っています。
では、お母さんは?
お母さんは、みすゞさんの寂しさに気がついているのです。
だから、何も言わず、ただただ優しいのです。
優しい微笑みで抱きしめてくれる。それがお母さんなのです。
仏さまや神さまはどうでしょうか。
みすゞさんが、仏様や神様に祈れば、その寂しさに寄り添ってくれるのですね。いつもみすゞさんと一緒に居てくださる・・それが仏様や神様かもしれません。
この詩の中で、よその人→お友だち→お母さん→仏さま・・・と、みすゞさんに寄り添ってくれる人がだんだん近くなっていくのが感じられます。
「さびしいとき」という詩だけれど、読むうちに だんだんと安心感に変わっていく気がします。
祈ったところで寂しさの原因はなくならないし、消えてしまう事はないけれど、そばにいて寄り添ってくれる人がいるだけで、どんなにか安心するでしょう。
優しさってそういう事ですよね。「人」と「憂」が寄り添い合っている。
「さびしいとき」を歌う時、私は あまり暗く歌わないようにしています。
明るい希望の光をみつけようとするような気持ちで、そして、優しく寄り添うような気持ちで歌いたいのです。
「つながるいのち」の中にある「だいじょうぶ、守ってる。ひとりじゃないよ。」は、寄り添う人の声ですが、「さびしいとき」のみすゞさんに、“よそのひと”も“お友だち”も、本当はみんなが寄り添っているんだよ、と教えてあげたいような気持ちで歌っています。
実は、みすゞさんは、この詩を書いた後に亡くなったそうなのです。
お母さんや仏さまの優しさに安心したけれど、生きる力までは見出せなかった。
私が同じ時代に生きていたら、「みすゞさん、大丈夫 守ってる ひとりじゃないよ。」 と優しく背中をなでてあげたかったと思わずにはいられないのです。





















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私がさびしいときに、よその人は知らないの。
私がさびしいときに、お友だちは笑うの。
私がさびしいときに、お母さんはやさしいの。
私がさびしいときに、仏さまはさびしいの。
この詩を書いた時のみすゞさんの気持ちを想像してみました。
みすゞさんは このとき、とてつもなく寂しい気持ちで 家の中に一人 ぽつんと座っていたかもしれません。
みすずさんの寂しさは、他人には気がついてさえもらえません。
隣のおばさんも、学校の先生も、気がつかない。
お友達はどうでしょうか。
みすゞさんが「寂しいの」と自分の気持ちを話せば、もしかしたら分かってくれるかもしれない。
でも話さなければ分からない。それは仕方のないこと。
みすゞさんが一人ぽつんと寂しい思いを抱えていても、お友達は楽しく笑っています。
では、お母さんは?
お母さんは、みすゞさんの寂しさに気がついているのです。
だから、何も言わず、ただただ優しいのです。
優しい微笑みで抱きしめてくれる。それがお母さんなのです。
仏さまや神さまはどうでしょうか。
みすゞさんが、仏様や神様に祈れば、その寂しさに寄り添ってくれるのですね。いつもみすゞさんと一緒に居てくださる・・それが仏様や神様かもしれません。
この詩の中で、よその人→お友だち→お母さん→仏さま・・・と、みすゞさんに寄り添ってくれる人がだんだん近くなっていくのが感じられます。
「さびしいとき」という詩だけれど、読むうちに だんだんと安心感に変わっていく気がします。
祈ったところで寂しさの原因はなくならないし、消えてしまう事はないけれど、そばにいて寄り添ってくれる人がいるだけで、どんなにか安心するでしょう。
優しさってそういう事ですよね。「人」と「憂」が寄り添い合っている。
「さびしいとき」を歌う時、私は あまり暗く歌わないようにしています。
明るい希望の光をみつけようとするような気持ちで、そして、優しく寄り添うような気持ちで歌いたいのです。
「つながるいのち」の中にある「だいじょうぶ、守ってる。ひとりじゃないよ。」は、寄り添う人の声ですが、「さびしいとき」のみすゞさんに、“よそのひと”も“お友だち”も、本当はみんなが寄り添っているんだよ、と教えてあげたいような気持ちで歌っています。
実は、みすゞさんは、この詩を書いた後に亡くなったそうなのです。
お母さんや仏さまの優しさに安心したけれど、生きる力までは見出せなかった。
私が同じ時代に生きていたら、「みすゞさん、大丈夫 守ってる ひとりじゃないよ。」 と優しく背中をなでてあげたかったと思わずにはいられないのです。





















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